おすすめ絵本①【案内人:tantanさんVer.】

絵本のいい所は、誰でも手に取って短時間で読めるところ。年齢も予備知識のあるなしも一切不問なところ。でもホントはとても大事なことをそっとさりげなく手渡してくれる。時には読んでいる私達が気が付かないくらいそっとそっと…。

今回は親子で一緒に学べるような絵本をtantanさんが紹介します。

「どうも政治系の本は敷居が高くて」
「政治に関心が無い知り合いに紹介できる本はないかしら」
なんて思っている方にもおすすめです。

社会格差はどこから?

社会格差はどこから
プランテルグループ 文
ジュアン・ネグレスコール 絵
宇野和美 訳
「社会格差はどこから?」
あかね書房

私はこの本を読むまでは「私が労働者階級である」という事実を、そんなに認識していませんでした。お金持ちな人がいて、そうでない人がいるくらいの感覚で、まぁその中で私は真ん中くらいかな?と思っていました。
ただ、この本を読むと、上流階級、中産階級、労働者階級があって、私を含め多くの人が労働者階級なんだということが心に突き刺さるくらい鮮明に分かりました。絵はオシャレでカフェとかに飾ってありそうな感じなのですが、読み進めるうちに文と絵に圧倒されます。難しいことをやさしく書かれてあり、サクサク読めるのに読み応えがあります!名作ってすごいですね!!  (文/tantanさん)

ポリポリ村のみんしゅしゅぎ

ポリポリ村のみんしゅしゅぎ
蒔田純 文
おかやまたかとし 絵
「ポリポリ村のみんしゅしゅぎ」
かもがわ出版

タイトルの上に「絵本で選挙を体験しよう」と書いてある通り、どちらの候補者を選ぶかによってその後の展開が変わるということを体験できるしかけのある、面白い絵本でした!

自分ごととして選挙に関わり、候補者の主張していることを調べてよく考えて投票することって大切なんだな、と思う内容でした。

この本は小学生くらいのお子さんの主権者教育に本当にピッタリだと思います。(文/tantanさん)

ロベルトのてがみ

ロベルトのてがみ

マリー・ホール・エッツ 作
こみやゆう 訳
「ロベルトのてがみ」
好学社

異国の地で学べる環境が無いせいで、住んでいる国の言葉を話せない書けない人が世界にどのくらいいるのだろうと思いました。

そしてその国の言葉を話せるように書けるようになることで、その人の本来の姿をやっと見てもらえるようになるのだなと感じました。

私の友人のおばあ様が中国残留孤児で、「故郷に帰りたい」と年老いてから日本に帰ったものの、言葉の壁により孤立し、友人一家が中国から日本へ引っ越してきた話を思い出しました。(文/tantanさん)

ポッコとたいこ

ポッコとたいこ

マシュー・フォーサイス 文と絵
青山南 訳
「ポッコとたいこ」
化学同人

たいこを親からもらうことで、主人公のカエルポッコが輝いていきます。

音を出す(声を上げる)・主張をする人が出てくることをもしかすると多くの人が待ち望んでいて、ポッコはそのはじめの一人になったのかな……と思いました。

読めば読むほど「いやいや、やっぱりこういうことじゃない?」と本への感想や解釈が変わる味わい深いお話です。文無しで絵だけでもかなりの力がある絵本なので、絵で読むことも存分にできるかなと思います。

これからの人生で何度も読むことになるかと思います。(文/tantanさん)

「てっぽうをもったキジムナー」「おきなわ 島のこえ」

沖縄に初めて降り立った時、飛行機がついた途端にものすごく悲しいエネルギーに満ちていて、涙が出てきた。ヒロシマと同じような、深い悲しみが大地に溢れているように感じた。
そこに基地を作りまくるという異常よ。

ただただ観光するなんてできなくて、1日は戦争にまつわる場所に行くから友人たちとは別行動をとった。
戦争が終わったあとも米軍の関係で沢山の被害の歴史があることを改めて知った。

どこの土地でもそうだけど、その土地の歴史を知るって大切だなぁと思った

長崎はまだちゃんと行ったことなくて、いつか行きたい

そしてヒロシマのことも、もっと学びたい
被爆者の方の年齢がどんどん高くなっていき、体験を語れる人も少なくなってきている

昨日の子どもに読んで聞かせた「てっぽうをもったキジムナー」「おきなわ 島のこえ」という絵本、読み聞かせしながら泣いたの初めてだった。
子どもは怖い怖いと言っていた。うん、怖いね。戦争はいけないよね。伝えていかないとね。

(文/tantanさん)

おすすめ絵本②【案内人:熊谷 聡子さん(「絵本のこたち」店主)Ver.】は下のバナーから!「絵本のこたち」さんの絵本の紹介と解説があります!!

おすすめ絵本②【案内人:熊谷 聡子さん(「絵本のこたち」店主)Ver.】
本の世界の中でも、絵本や児童書は人文書や理工書と同じぐらい専門性が高く、子どもが口にするものと同じぐらい子どもたちにとってはデリケートなものだと思います。とりわけテーマがセンシティブになればなるほどです。親にとっても悩ましいところです。 ...

終わりに

今回 ご紹介した絵本は京都市伏見区の「絵本のこたち」さんおすすめのものです。

絵本のこたち
京都市伏見区の住宅地にある絵本専門書店。棚には積極的な仕入で目利き商品が並ぶ。地域の方のみならず、わざわざバスや車での来店のお客さんも。お店のSNSアカウントでのおすすめ絵本情報から政治の話など幅広い発信も人気がある。〒612-8241
京都市伏見区横大路下三栖辻堂町76
075-202-2698

絵本のこたちのツイッターはこちらから

下のバナーをクリックすると絵本の紹介ページに飛びます。ぜひ 一度ご覧になってください。もちろん絵本の注文もできますよ\(^o^)/

絵本のこたち WEB SHOPをのぞいてみる!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました